超高温の世界で生きる生物研究に新手法。
2008.07.30 Wed
日本の研究者が、世界初122℃という高温下での微生物の培養に成功。
古代の地球を知るうえで、重要な発見になるかもしれません。
日本の海洋研究開発機構が
「122℃で超好熱メタン菌の培養に成功」と発表しました。
プレスリリースはこちらのページで。(専門的内容です)
深海の熱水域では、300℃もある環境で生きる
生物たちの存在が知られています。
深い海底の下にあるマントルや、それに温められた泥などが
海底の割れ目から噴出しているのがブラック・スモーカー。
(海底の高い圧力のため、300℃でも気化しない)
その付近で繁殖し、
他の生物の貴重なエサになっている超好熱菌は、
たぶん本当に300℃近くの高温下で増えるのでしょう。
でも、研究室でそうした特殊な環境を再現するのが難しいため、
超好熱菌がどんな繁殖の工夫を持っているのかといった研究は
あまり進んでいなかったそうです。
発表によると、今回の研究では、
比較的低コストな方法で特殊環境を再現し、超好熱菌の培養に成功。
今後、多数の研究につながりそうです。
そして、ショッキングなことに、
この古細菌たちの生命活動で生成される「炭素同位体」の比率が
従来の予想値と大きく違っていたことに加え、
彼らが生きる環境によってその値が変化するとわかったそうです。
これにより、どうやら、
化石などの年代測定で大活躍していた「炭素同位体の年代測定法」の信頼性に、
新たなヒビが生まれたようなのです。
現代とは全然違う古代の地球環境を知るうえでは、
やっかいな問題になるかもしれません。
何かに詳しくなると、何かが少し疑わしくなる。
科学の進歩はしばしば「3歩進んで2歩下がる」という感じですね。
僕は科学のそーゆーところが好きです。






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