演劇『(59)61-89-99-01-11』を見たよ
2011.08.27 Sat
演劇なんてめったに見にないけど、中学校の友人が劇団長(って呼ぶのか?)で、演出と脚本までやっていると聞き、見に行ってきた。
自分の話から切り出してしまうが。いま、ラッキーな機会をもらって、本を書いている。ちょっとずつ、ちょっとずつ。3歩進んで5歩戻るようなペースで。
頭の奥にあるものを引っ張りだしてカタチにする作業は、本当に難しいことだと痛感する。だから、同い年の友人がつくる演劇の話。一度見てみたいという気持ちになった。
僕が書くような原稿というのは科学関連なので。創作じゃなく、事実の組み合わせに過ぎない。過ぎないといっても科学を冠打てば、そこがマジで大変なのだけど。それでもまぁ、紙は2次元。演劇の4次元(例によって3次元と時間軸)の創造に比べれば、ゴールらしき姿はいくぶんハッキリしている的な感じの行為ではあるように思う。そんななか、彼はどんなことを考えたのだろう。そういう気持ちで見て来た。
前フリ長いな。感想です。
おもしろかった! とても!
劇場と聞いてコンサートホールのような場所を想像してたが、小さな画廊スペースのような地下室。友人にバレないように見てこようという思惑はついえたが、自分と5m以内でほぼすべてが起きるような超至近距離の演劇は、僕には新鮮だった。
主人公が宇宙飛行士を目指す理由も、アイドルになる理由もぶっとんでいる。内容はけっこう不条理的な部分とあわせ、何を書いてもネタバレになりそうで書きづらいな。
劇の場面転換の仕方とか、けっこう曖昧。曖昧なのになんかきちんとわかっちゃう演出はすごいなあと思った。
役者さんの演技にはとても好感が持てた。上手いか下手かは僕にはわからない。「わざとらしいな」と感じる喋り方もしばしばあったが、そういう演出なのかなという雰囲気もあった。好感が持てたというのは僕の正しい感想だ。
個人的には、ラーメンズのコントが大好きで、なかでもアドリブか計算かよくわからない雰囲気はいいなあと思っていたのだけど。演劇の世界ではきっと、技術として確立されていることなのかな。そういう感じも満載だった。セリフをかんだことすらワザとか?と思えるのは楽しい。
役者は近い。声も顔もとにかく近い。役者が歩けば、ざぶとんからお尻に足音が伝わってくる。この距離感でさまざまな事件が起こると、(いい意味で)理解しがたいことにも、ぐいぐい引き込まれる。たまにメタ視点な笑いで現実に帰ると、その後はもういっぺん、引き込まれる過程を楽しめる。
うん。おもしろいもんですね。至近距離の演劇って。
結局、作った友人がどんなことを考えたかなんてのは、わかるわけもないが。技術も努力もあるということは感じた。それだけで刺激になる。
あ、これ、「こりっち舞台芸術」というサイトで、感想書くとチケットが少し安くなるルールだから今書いてるんだけどね。
このサイトに入り浸るような演劇マニアがどう見るのかは正直想像もつかない。が、僕のように演劇なんてめったに見ない人には、ぜひオススメしたい楽しい体験だった。
最後に。上記サイトで、演劇の紹介文にはこう書いてある。
この物語の最後に世界は点になります。あなたのそのほくろ、そう、背中のそれ、よりも、小さい、1ドットの、点。
……
最後どころか、物語の半分ちょい過ぎくらいのところで、世界は点になってたよね。






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